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ゲームデザインパターンの"今"

4月からこの本の輪読会に参加している。The Game Design Reader: A Rules of Play Anthology (The MIT Press)作者: Katie Salen Tekinbas,Eric Zimmerman出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2005/11/23メディア: ハードカバー クリック: 20回この商品を…

プレイヤー、ゲーム、世界(プレイ、ルール、文化)のトライアングル

nongames.comのエントリーにあった図が面白いので紹介。nongames.com - Triangulations (Juul x Salen / Zimmernan)今やゲームデザインの本として必ず参照されるようになった「Rules of Play: Game Design Fundamentals」の筆者である、Katie Salen / Eric Z…

ゲームデザインについてのニュースグループ、「comp.games.development.design」

以前にrec.games.designというニュースグループ(のFAQ集の「ゲームデザイン初心者に送る10のアドバイス」)を紹介したことがあったが、そことは別のゲームデザインに関するニュースグループを発見したので紹介。http://groups.google.com/group/comp.games.…

『聴くゲー』、とくれば次は…

日々つれづれ - 絵のないゲーム Gmaj7 / F@r east network:慶応SFC大岩研 学生募集 - livedoor Blog(ブログ) 卒業してすぐにこういう話を聞くと、一体自分の4年間は何だったんだ、という気分になりますな。 XBOX360での開発を予定しており、ドルビー社…

GDC2006まとめWiki (※注:英語版)

例によってGDC2006が始まったが、追いかけることもままならないくらいに忙しい。一つ一つ記事やレポートを探す時間などない…。そんな人にお勧めなのが、まとめページだ。例年だとIGDA.jpとかで会期終了後に日本語の記事のまとめが出来ていたりする。今回紹介…

Putting the Fun in Functional: Applying Game Design to Mobile Services

O'Reillyの主催するETech2006という(主にWEB)技術者向けカンファレンスで、ゲームデザインをWEBサービスやモバイルサービスに取り入れようという趣旨の発表があったようだ。 たたみラボ: ETech 06 WEBサイトにゲーム要素を取り入れる - Amy Jo Kim女史講演 W…

遊びの限界、ゲームの限界―『「おもしろい」のゲームデザイン』書評(2)

『「おもしろい」のゲームデザイン』を読んでから、また再び"認知科学的視点"というものを再評価するようになった。この本の一つ抜きん出た部分といえば、やはり認知科学的視点だ。これから読む人は、認知科学的知識をちょっと齧っておいてから読んでみると…

ミクロ視点の"ストレス・デザイン"とマクロ視点のゲームデザイン

先日書いた記事「なぜ「デザイン」という行為、「デザイナー」という職業は誤解されるのか」では、ゲームデザインとユーザーインターフェイスデザインを通してデザイン全般について書いたのだが、今回はその題材となったゲームデザインとユーザーインターフ…

『「おもしろい」のゲームデザイン』を読み解く研究会@東大

東大ゲーム研究プロジェクトMLより。 発表題目:『「おもしろい」のゲームデザイン』を読み解く発表の概要:昨年の12月に出版されたラフ・コスター著『「おもしろい」のゲームデザイン』(原題:"A Theory of Fun for Game Design")は、ゲームを学習過程と…

なぜ「デザイン」という行為、「デザイナー」という職業は誤解されるのか

私は個人的興味からゲームデザインについて色々と調査・研究を追いかけている。巷では「ゲームデザイン」という概念はあまりなじみが無いらしく、こういうことをしているんですよ、と説明が必要な機会は多々ある。こういったときに感じるのが、「デザインは…

マルチレベル・ゲームプレイ

GamasutraでErnest Adams氏のコラム、Designer's Notebookの最新記事が公開されている。「Multi-level Gameplay」と称するこのコラムの趣旨は、レベルという用語はいろんな意味合いで使われるけれど、ゲームプレイにもレベルがあるよね、というものだ。例と…

一部難有り、だが必読―『「おもしろい」のゲームデザイン』書評(1)

「おもしろい」のゲームデザイン ―楽しいゲームを作る理論作者: Raph Koster,酒井皇治出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2005/12/17メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 25人 クリック: 383回この商品を含むブログ (61件) を見る少し前の記事で…

全く解せないのは、なぜ「創発」という汎用の言葉を用いずに、ゲームに対して「web2.0」というwebの言葉を用いているのか、という点だ。

先日、「安易にWebの流行に流される人は、「web 2.0 = game 0.5」である可能性に留意しておいた方がよい」という記事を書いたら意外にも言及されたので、さらに反論というか、あの記事の裏の意図をさらに書こうと思う。 ゲームのマボロシ: Web2.0についても…

安易にWebの流行に流される人は、「web 2.0 = game 0.5」である可能性に留意しておいた方がよい

少し前の話だが、web2.0がやたらと騒がれるので、その流れにのってweb2.0のアイディアをゲームに応用しよう、という一種の流行がゲーム系のblogを中心にあった。当時は忙しかったのでそのことについて触れられなかったが、当時ざっと見たところ、その流れに…

ゲームデザインの授業がある大学(国内) 2005年冬調査版 + α

以前調べた「ゲームデザインの授業がある大学(国内編)」から半年以上たち、リンク切れ等を起こしていたので、修正した。以下の表が最新である。 ゲームデザインの授業がある大学(国内) 2005年冬調査版 大学名クラス名学部学科講師キャンパス所在地 東京工…

「おもしろい」のゲームデザイン―「Theory of Fun for Game Design」日本語版

「おもしろい」のゲームデザイン ―楽しいゲームを作る理論作者: Raph Koster,酒井皇治出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2005/12/17メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 25人 クリック: 383回この商品を含むブログ (61件) を見る「Theory of Fu…

ロビン・ウォーカーに聞くゲームデザインの意味(1)

igda.jpにValve社のロビン・ウォーカー氏に対する小野さん(id:kono3478)のインタビュー記事が掲載されている。その中で氏のゲームデザインに対する意見が垣間見られるのでピックアップしてみる。 娯楽をデザインすることがゲームデザインにつながる ――(前略)…

ゲームデザイン初心者に送る、10のアドバイス

Usenetのゲームデザインに関するnewsgroup、rec.games.designのFAQ集より。新人ゲームデザイナー、もしくはゲームデザイン初心者へのアドバイスがまとめられていて、よく出来ているので紹介。 1.好きなようにゲームを作れ(Write Games You Like) 誰かがこう…

これからのゲームデザインの10のアイディア

半年前の記事だが、Guardian Unlimited*1に「Ten interesting ideas in game design: part one(直訳すれば「ゲームデザインの10の興味深いアイディア:パート1」)」という記事が載っていた。要はこれからのゲームデザインはこういう興味深いアイディアからヒ…

ゲームデザイナーよ、ノーベル平和賞を獲れ!

先日GDC2006の開催がアナウンスされたが、最初のセッションとなる「The Game Design Challenge: The Nobel Peace Prize」が興味深い。なにせ、自らDiscriptionに Expect an unpredictable session of strange and unusual game design ideas along with free…

ゲームデザインパターン事例考察(1):"TwoStylesOfPlayAtOnce"―「難易度」のその先に見え隠れする面白さの本質

思うところあったので少し書いてみたい。 「面白さ」は「難易度」にあらず パックマンのゲーム学入門作者: 岩谷徹出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2005/09/17メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 127回この商品を含むブログ (45件) を見る先日出…

ゲームデザインを研究するということ

先日公開した"ゲームデザインの授業がある大学(国内編)"を見ればわかるように、国内でもゲームデザインの授業がある大学はやっと二桁を数えるようになった。と言っても専門学校系を含めればとっくの昔に二桁いっていたはずだ。今回のリストで専門学校を含…

ゲームデザインの授業がある大学を調べること

先日のゲームデザインの授業がある大学(国内編)のリストがIGDA日本のサイトで紹介されたようだ。 まだ漏れがあるのではないかという気もするので、ぜひ、ご存じの方はお知らせ頂ければと思います。新さんの指摘通り、漏れがあるのではないだろうか、という…

ゲームデザインの授業がある大学(国内編)

このリストは古くなっています。最新のデータは「羨望は無知 - ゲームデザインの授業がある大学(国内) 2005年冬調査版 + α」を参照してください。mixiのゲームデザインコミュにて公開していたリストの公開。 ■国内 東京工芸大学 芸術学部 メディアアート表現…

『「遊び」の文化人類学』を読む(1)

ゲームデザイン研究は、遊び研究の系譜にあると考えられる*1。遊び研究といえば、「ホモ・ルーデンス」を著したヨハン・ホイジンガや「遊びと人間」を著したロジェ・カイヨワなどが有名である。特に、カイヨワの遊びの4つの分類(アゴン、アレア、ミミクリ、…

日本のゲームデザイン研究は今?

欧米のゲームデザイン研究は、近年かなりの量と質を誇るようになっている。オンラインリソースだけでも、igda.org、Gamasutra、game-research.com、などなどに大量のリソースを散見することが出来る(もちろん学会系のデータベースは言うまでもない)。その意…

水口哲也氏講演

都内から戻ってきて、次は水口哲也氏の講演である。水口氏の講演は大学に入ってから何故か毎年一回は聞いている。今回は前々回と同じ場なので基本的には同じ話題が続いていたが、話の後半は今まで聞いた話の中でもっとも面白い話だった。去年の講演はあまり…

Game Design Course

オランダのユトレヒト大学にてゲームデザインの講義があるのを発見。講師はMark H. Overmars教授。Overmars氏は「Game Maker」という、往年のKlik&Playに似たゲーム開発環境を手がけているようだ。このツールはこれはこれで興味深い。Course Overviewを覗く…