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トーキョー・ドリフト:"ガイジン"開発者が見た日本(DiGRA2007)

DiGRA2007の中で唯一開発者向けのシンポジウムとして開かれた「Tokyo Drift: Imports to the Japanese Developer Community」の様子を自分用メモから紹介。記憶に頼る部分、抜けも多いが勘弁されたし。 司会者:ジェイソン・デラロッカ氏(IGDAエグゼクティブ…

てぇへんだ、「CEDEC/コ・フェスタ ゲーム開発者セミナー」が凄いぞ

「CEDEC?ああ、いかないよ、出張扱いでお金出るんならまだしも、個人で何万円も払ってられないよ!」というそこのアナタ。「DiGRA?たしかゲームの学会ですよね。うーん、たしかに学術研究の重要性は理解しますよ。でも、英語らしいですし、タダで見られる…

TGS, DiGRA, CEDECの3連コンボはつらいよの巻

東京ゲームショウ|TOKYO GAME SHOW 9/20, 21, 22, 23 デジタルゲームの国際学術会議 DiGRA2007 | 日本語公式サイト 9/24, 25, 26, 27, 28 日本最大級のゲーム開発者カンファレンス CEDEC 2007 - CESA DEVELOPERS CONFERENCE 9/26, 27, 28 全部出ると一週間…

DiGRA2007,論文締め切り迫る

■DiGRA2007公式ホームページ http://www.gamesconference.org/digra2007/ http://www.digra2007.jp/ ■開催日程 2007年9月24日(月)〜9月28日(金) ■開催場所 東京大学本郷キャンパス (東京都文京区本郷7-3-1) 論文締め切りは3月1日。

GDC2006のゲームデザイン関連公演ふたつ

Half-Life2の工学的ゲームデザインプロセス - プレイテストによる製作評価ループ 映画的ゲームデザイン - ゲームプレイへの融合 とりあえず、リンクだけ。前者は開発プロセスとしても面白い。後者はRicheard Rouge III氏の公演で、なかなか新しい視点。

「ゲームの処方箋」研究成果発表記念シンポジウム

昨春、TVゲームの効能面に着目し、その新たな可能性を解明すべく、第一線の科学者・臨床家による本格的な研究「ゲームの処方箋」プロジェクトがスタートしました。一年余にわたる緻密な実験・研究を経て、いよいよその真実が明らかになります。 去年、ナムコ…

"Sandbox" ACM SIGGRAPH Video Game Symposium

7月30日〜8月3日の日程でボストン行われるSIGGRAPH2006ですが、それに合わせた同じ会場で、7月29日〜30日と2日間の日程で、ACM SIGGRAPH主催の「Sandbox」というタイトルで、ビデオゲームシンポジウムが行われることが発表になっています。 Siggraphでこれ…

ゲームデザインパターンの"今"

4月からこの本の輪読会に参加している。The Game Design Reader: A Rules of Play Anthology (The MIT Press)作者: Katie Salen Tekinbas,Eric Zimmerman出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2005/11/23メディア: ハードカバー クリック: 20回この商品を…

DiGRAが日本にやってくる、いい時代になったものだ

海外ではゲームに関する研究は早くから行われており、書籍や論文なども多く発行されています。また、MITなどの世界の各地の大学がゲームについての研究教育プログラムに取り組んでいます。特にゲーム研究に関する国際学会としてDiGRA(Digital Games Rese…

プレイヤー、ゲーム、世界(プレイ、ルール、文化)のトライアングル

nongames.comのエントリーにあった図が面白いので紹介。nongames.com - Triangulations (Juul x Salen / Zimmernan)今やゲームデザインの本として必ず参照されるようになった「Rules of Play: Game Design Fundamentals」の筆者である、Katie Salen / Eric Z…

『聴くゲー』、とくれば次は…

日々つれづれ - 絵のないゲーム Gmaj7 / F@r east network:慶応SFC大岩研 学生募集 - livedoor Blog(ブログ) 卒業してすぐにこういう話を聞くと、一体自分の4年間は何だったんだ、という気分になりますな。 XBOX360での開発を予定しており、ドルビー社…

「ビデオゲームとエイリアン(他者・敵)」をテーマにしたカンファレンス

RGN : コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会が開かれたり*1、DiGRA 2007 Tokyoが開かれることが決まったり、国内においてもゲーム研究の動きがある中、RGNとほぼ同じ時期に海の向こうで「ビデオゲームとエイリアン(他者・敵)」をテーマに…

『「おもしろい」のゲームデザイン』を読み解く研究会@東大

東大ゲーム研究プロジェクトMLより。 発表題目:『「おもしろい」のゲームデザイン』を読み解く発表の概要:昨年の12月に出版されたラフ・コスター著『「おもしろい」のゲームデザイン』(原題:"A Theory of Fun for Game Design")は、ゲームを学習過程と…

『ゲーム論文大賞』の結果が実に寂しすぎる件について

メディアクリエイトが募集していた、ゲーム論文大賞の結果が発表された。大賞はなし、もっとも評価の高い論文も、募集の趣旨とずれている、という厳しい結果になった。 審査員長コメント 東京大学大学院 助教授 新宅 純二郎 「まとまりの良さも大切だが、も…

ゲームデザインの授業がある大学(国内) 2005年冬調査版 + α

以前調べた「ゲームデザインの授業がある大学(国内編)」から半年以上たち、リンク切れ等を起こしていたので、修正した。以下の表が最新である。 ゲームデザインの授業がある大学(国内) 2005年冬調査版 大学名クラス名学部学科講師キャンパス所在地 東京工…

ビデオゲーム論小辞典「Half-Real: A Dictionary of Video Game Theory」

igda.jp経由でJesper Juul氏の新刊「Half-real: Video Games Between Real Rules And Fictional Worlds」の中で用いられている用語の定義をまとめた簡単な辞典が公開されているのを知って、早速読んでみた。 This dictionary of video game theory is a comp…

mixi「『Rules of Play』翻訳委員会」コミュニティ

mixiを漁っていたらこんなコミュニティを見つけた(※注.要mixiログイン)。 エリック・ジマーマン氏、キャティ・サーレン氏執筆 によるゲームデザイン原論の大著『Rules of Play: Game Design Fundamental』の完全翻訳を目指す、 翻訳家、研究者によるコミュ…

はてなリング"gamestudies"

id:kenjiitoさんがgamestudiesというはてなリングを作成されたそうなので、早速参加してみた。研究者ではないが、興味はあるので一応、と言う感じである。

基礎なくして革新無し―「ゲーム, プレイヤ, ワールド : ゲームたらしめるものの核心を探る」

全員必見の文章が世に出た。 ゲームとは何かという共通認識が成立していなければ、本質を深く見据えた議論などできるわけもないからです。ここを有耶無耶にしたままでは、ゲーム批評も学術研究もあったものではないはずなのですが、日本のゲーム研究はそのよ…

東京大学ゲーム研究プロジェクト 10月定例研究会

■定例研究会要項 発表者: 井上 明人さん 発表題目: <遊び>の再検討 〜カイヨワを超えて〜 発表の概要: ビデオゲームに関してなんらかの議論をはじめようとするときにしばしば引き合いに出される遊び研究。中でも特にゲーム業界において認知度の高いカイ…

Digital Interactive Entertainment Conference 2005

近年まれに見る豪華さの顔ぶれである。 第1部 「ゲームデザイン・テクノロジーの源流」(12:50-15:15) ノラン・ブッシュネル氏(アタリ社創業者、元会長) 岩谷 徹氏(株式会社ナムコ インキュベーションセンター コンダクター) 大墻 敦氏(NHK 衛星放…

情報処理学会第1回エンタテインメントコンピューティング研究会

に参加中。東工大でも無線LANが使えるようで、会場からアクセスしている。おそらく私の研究領域とかさなる発表はないのだが、個人的興味で参加している。内容については後ほど。 追記 内容については後ほど、と書いたのだが、気が付くとだいぶ放置してしまっ…

ゲームデザインを研究するということ

先日公開した"ゲームデザインの授業がある大学(国内編)"を見ればわかるように、国内でもゲームデザインの授業がある大学はやっと二桁を数えるようになった。と言っても専門学校系を含めればとっくの昔に二桁いっていたはずだ。今回のリストで専門学校を含…

ゲームデザインの授業がある大学を調べること

先日のゲームデザインの授業がある大学(国内編)のリストがIGDA日本のサイトで紹介されたようだ。 まだ漏れがあるのではないかという気もするので、ぜひ、ご存じの方はお知らせ頂ければと思います。新さんの指摘通り、漏れがあるのではないだろうか、という…

ゲームデザインの授業がある大学(国内編)

このリストは古くなっています。最新のデータは「羨望は無知 - ゲームデザインの授業がある大学(国内) 2005年冬調査版 + α」を参照してください。mixiのゲームデザインコミュにて公開していたリストの公開。 ■国内 東京工芸大学 芸術学部 メディアアート表現…

『「遊び」の文化人類学』を読む(1)

ゲームデザイン研究は、遊び研究の系譜にあると考えられる*1。遊び研究といえば、「ホモ・ルーデンス」を著したヨハン・ホイジンガや「遊びと人間」を著したロジェ・カイヨワなどが有名である。特に、カイヨワの遊びの4つの分類(アゴン、アレア、ミミクリ、…

ゲームを学ぶという選択肢

先日の書いた記事にこのような反応をいただいた。 せめて僕は、他人にそれを託したい。特に、現在高校2、3年生あたりの層の方に、「大学でビデオゲームを研究するという選択肢もある」ということを伝えたいとは思っています。私も(結局何もやっていないが)…

日本のゲームデザイン研究は今?

欧米のゲームデザイン研究は、近年かなりの量と質を誇るようになっている。オンラインリソースだけでも、igda.org、Gamasutra、game-research.com、などなどに大量のリソースを散見することが出来る(もちろん学会系のデータベースは言うまでもない)。その意…

理論と実践の乖離をどう克服するか(2)

理論と実践のすり合わせに於いて、その行為が簡単でないために、理論側の進歩が進まない、というのが前回の話だった。そしてそれは実際の開発における企画段階でも同様に問題となってきたことでもあった。最近見つけたあるツールが、この問題に光を差し込む…

理論と実践の乖離をどう克服するか(1)

ゲームデザインに対する批判でもっとも多いのが、「机上の空論だ」という批判である。それを理解した所でゲームはひとつも売れないし、ひとつも面白くならないぞ、というのだ。まあ、売れるかどうかという話はビジネスの話であるし、面白いかどうかと言う話…