プレイヤー、ゲーム、世界(プレイ、ルール、文化)のトライアングル

nongames.comのエントリーにあった図が面白いので紹介。

nongames.com - Triangulations (Juul x Salen / Zimmernan)

今やゲームデザインの本として必ず参照されるようになった「Rules of Play: Game Design Fundamentals」の筆者である、Katie Salen / Eric Zimmermanの考えと、ゲーム研究の第一線にいるJesper Juul(ゲーム, プレイヤ, ワールド : ゲームたらしめるものの核心を探る,Half-Real: Video Games between Real Rules and Fictional Worlds)の考えを相互に組み合わせるとこんな関係が見えてくるよね、という図。三角関係、と訳してしまうと意味がおかしくなるので、なんと表現したら言いかわからないか、三角形の構図である。


The sense of play is internally experienced by the player, The rules are the most defining elements of the game, and culture is not only a subset of the world, but often how we represent and perceive it.

「プレイ」というもの(感覚)は「プレイヤー」の内部的に経験されるものであり、「ルール」は「ゲーム」のもっとも特徴的な定義要素であり、「文化」は必ずしも「世界」のサブセットというわけではないが、しばしばそう表現・理解されている。

ものっすごい基礎の理解の部分の議論なのだけれども、このあたりですらまだまだ曖昧な上に研究が先行しているのが洋の東西を問わず、現状なんでしょうな。そういう意味ではこういう図で示されるということはとっても意義深いことだと思う。もちろん議論の余地があるのは元エントリーでchico氏が仰っている通り。