アドテインメント
広告とエンターテイメントを組み合わせた「アドテインメント」という言葉があるらしい。エデュテイメントと全く同じ香りがする。何度も書いていることだが、エンターテイメントが軽々しく乱用されているような気がしてならない。
まあ、概念としては分かる。それの是非や効果はともかく、試みまで否定するつもりは無い。
かつてこのアドテインメントと言うべきソフトをプレイしたことがある。
- 出版社/メーカー: キッド
- 発売日: 1999/03/04
- メディア: Video Game
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ペプシコーラのCMキャラクターとして、ユーモラスなCMで人気になっていた「ペプシマン」の*1ゲームである。全編CM、などと銘打っていた記憶があるが、意外にも優れたゲームだった。
アドテインメントに当てはまる例としては申し分ないと思うのだが、実際プレイしてみると、かなりエンターテイメントに徹した作りになっていて、広告の意味合いは実はこのゲームに於いては薄い。ペプシペプシ連呼しているものの、結局そんな異常な状況を受け入れてしまうのは、このゲームの出来のよさとCMソングのノリのよさのお陰であるし、私がこのゲームをプレイしていたらいつの間にかペプシコーラを飲んでいたか、というとそんなことは無い*2。
どちらかと言えば、広告ベースとはいえエンターテイメントだったから受け入れられたともいえなくも無い。アドテインメントというほど融合しているわけでもなければ、アドテインメントだから受け入れられたとも思わない。
こんな所もエデュテイメントとそっくりだ。
*1:ペプシマンを主人公とする、と書こうかとも思ったが、コンピューターゲームの主人公はプレイヤーであることを考えると適切な表現ではないので改めた。
*2:私はコーラは嫌いだったが、このゲームをプレイした所、相変わらず嫌いなままだ。