Digital Interactive Entertainment Conference 2005

近年まれに見る豪華さの顔ぶれである。

顔ぶれの豪華さが、シンポジウムの質を上げるかといえば、かならずしもそうではない。有意義な話になるか、ありきたりの話になるか、正直なところ顔ぶれのリストを眺めるだけでは判断が出来ない。


第2部は「ゲームデザイン・テクノロジーの今と未来」と題し、第一線で活躍するクリエイターを招き、ゲームデザインが今後どのように変化していくのかを占う。

(中略)

ゲームデザインの何がどのように論じられるのか大変興味深いところだ

興味深いところ、というのには同意する。しかし、その内容についてあまり期待しない方がいいだろう。往々にして、ゲームデザインを語ろうというシンポジウムは、互いのコンセンサスの探りあいで時間切れということが多いからだ。下手すれば、それぞれの経験を言い合っておしまい、の可能性もある。経験論に過ぎないゲームデザイン論など不要であるが、話の照準を見誤ればすぐその流れになってしまいかねないのが日本で行われるシンポジウムだ。まあ、この顔ぶれならば、そうでないことを祈りたい気持ちもあるのだが。

とはいえ、このような機会はそうそうあるものではないので、興味と時間がある人は行ってみるのも良いことだろう。