第9回ゲーム開発者セミナー「Game Developers Conference 2005 レポート」(3月26日)

クライテリオン主催の「GDC 2005 報告会」は諸事情につき参加できなかったので、IGDAの開発者セミナーに早速予約登録した。東大のゲーム研と合同のようで、場所は東大の情報学環会議室、東大ゲーム研でおなじみの建物らしい。定員が60名と少ないので参加したい人は早めの予約をオススメする*1

色々と報道を見ていると、今年は日本からの参加者が3倍に増えたらしい。昨年からGDCの参加があちこちで勧められていたのが結果として出たようだ。まあ、参加すれば必ず為になるかといえばそれは人によるので疑問ではあるものの、情報の共有という風潮が少しでも国内に持ち込まれればいいかな、とも思う。

となると期待するのがCEDECだ。現状のCEDECはやはり物足りなさがある。CESAの金儲けと揶揄されるのもある意味仕方ないかと考えている。なんというか微妙に魅力が足りない。GDCSiggraphの影響だろうが、お祭り的な雰囲気が強い。それに対して、CEDECはまるで大手予備校の集中講義のようだ。これでは堅苦しくって、勉強に熱心なプログラマーばかりの参加になってしまうのもある意味当然かもしれない。

GDCは国際会議だし、SiggraphACMが主催する学会だ。にもかかわらずあのフェスティバル*2さを実現している訳でそりゃあ人が集まって当然だよな、情報が集まって当然だよな、と思う。どんちゃん騒ぎをすればいい、というわけでもなかろうが、人と情報が集まる仕組みとしてはなかなか上手いことをやっているという感想を抱く。

CEDECは日本版GDCを目指しているのだから、本家に負けない充実振りを期待したい。産学連携がひとつのトピックであったりもするが、現状のアカデミックの惨状をみればあまり期待できない訳で、他の充実の仕方があってもいい。毎晩豪華なパーティを開くとか、ゲームインディーズ向けのコンテストの表彰をするとか、色々出来そうだ。TGSとの区別が問題になりそうだが、北米ではGDCとE3が共存できているので、CEDECTGSも十分に共存可能だろう。

追記

講師(スピーカー)募集のお知らせ

CEDEC講師の募集が始まった様子。もう始めるのか。

*1:予断だが、私はIGDAの回し者ではありません(^^;

*2:例えばSiggraphの"正装"はなんとアロハシャツである。一体どこの学会会議でそんなとこがあるのか、と思ってしまうような雰囲気がある。