そこに驚きはあるか?

年末のゲーム凶騒曲に狂う各人に告ぐ。そこに、驚きはあるか。

近年稀に見る活況、とは各メディアの評論らしい。まったく、いつもながら読みが浅い。確かにNDSPSPと新ハードが相次いで発表され、有名タイトルの続編も沢山発表された。はたから見れば活況かもしれない。傍から見れば。

しかしながら現実はどうだろう。夢のバラ色の道が開けたか?先は豪華な絨毯の道か?

現実は、予想の範囲の中の出来事ではなかったか。明らかになったのは、なお茨の道が先に続いているという事実なのではないか。そこに、何らかの驚きはあったのか。

寄り道している暇はない。見えている風景は幻だ。道端に咲くその可憐な花は、実際は行き倒れの髑髏だ。…そこにはまだ、驚きはない。

行き先は示された。道標を見失うな。ダミートラップに気をつけろ。可及的速やかに道程を急げ。驚きはその先で待っている。