「Igda : CNET Japanの労働問題に関する記事への言及」への言及

多分、ここでいわれているものに一番近いのは、ゲームデザインパターンだと思う。もっとも、目に見える形で分かりやすく表せるものではないので、自動車のプロトタイプや映画のストーリーボード、絵コンテの用にはいかないが。目に見えるように分かりやすくするのなら、ペーパープロトタイピング法でもするしかないのかもしれない。使っているという話はあまり聞いたことは無いが。

私の場合はFlashを選択したが、Flashですらゲーム向きとは言いがたい。所詮WEBアニメーションツールであって、フォームアプリケーションぐらいまでは直感的に作れても、ゲームは直感的に作れない。これではプロトタイプの作成ツールとしてはよくないのだ。

しかし難しい。簡単にFlashなどでプログラムを組んでしまうのが一番分かりやすいが、下手すればプロトタイプの規模を超えてしまうし、じゃあ他の手法となると、時間や空間まで扱い、ルールによって状況が変化するというコンピューターゲームと言う代物に適切な方法の選択肢は驚くほど無い。ペーパープロトタイピングも、伝えると言う点では難しいような気もする。

結局、プロトタイプを容易に作れないと言うことが、ゲームデザインに対する懐疑の目やゲームデザイン研究が進まない事(モノがないと説得力が無い)を引き起こしているようでならない。まして元の記事にあるように開発に与える影響も甚大なのだから悩ましい。