TGS2004感想
まあ、期待しないで行った訳ですが、”期待通り”たいして面白いものではありませんでした。閉塞感は去年よりも強い気がします。去年は「塊魂」という狂った*1ゲームが、何を血迷ったか*2大々的に宣伝されていたのに対し、今年の場合は同じように狂っていそうな「きみしね」もちょびっと宣伝されているだけで、新ハードが出ることを考えても閉塞という言葉以外にありません。
一昨日に安村研の児玉さん・渡邊さん&id:AYSさんと話した際に、記憶に残った言葉として、「ゲームを見すぎて可能性を凋めている」というのがあったけれども、まさにそれかな、と思う次第*3。
CEDECプレミアムにも参加したのですが(これが目的)、題目にゲームデザインと付けた割には、パネルディスカッションも何故かインタラクティブ・ストーリーテリングに終始して、「うん?」と思うこともしばしば。唯一「ゲームデザイン」での収穫はHalf Life2での話しかなと。
HL2のゲームデザインはゲーム内の世界を悉く物理演算しシミュレートした上で、Gravity Gunという重力の影響を無くす銃を使ってHL2内のオブジェクトに作用を与える、という点から出ているらしく、「重力」を使ったゲームデザインというなかなか面白い発想。リアルな世界とか、物理演算、エンジン、フェイシャルモーションなどなど色々と売りを語っていたけれど、結局はおまけですね。
そういった点は感心したけれど、結局FPSというところに着地してしまったのがHL2の限界でもあるかなと、説明を聞いているうちに限界を感じてしまった次第。折角いい発想をしているのだから、それをそのまま突き進めれば良かったのにとも思ったり。デモを見ているうちに塊魂のようなものを発想したりもしました。
バイオ4に関しては、ゲームデザインとはちょっと、いやかなりかけ離れた話で、題目からすると全然得るところのない話だったけれど、HL2と比較が出来てそれはそれで面白かったと思います。過去のシリーズ作品に比べるとバイオ4は少々アクション寄りにシフトしているのですが、まあ、カプコンらしいという感じです。操作性は明らかにバイオ4の勝ちで*4日米の特徴の違いが見られて面白い点でした。
それにしてもHL2は既にローカライズが済んでいるんですね。いつ出るか出るか話題でしたが、近いうちに確実に出るようです。もっとも出たとしても私は購入しないでしょうけど。