TGS2004感想

ConquestArrow2004-09-25


まあ、期待しないで行った訳ですが、”期待通り”たいして面白いものではありませんでした。閉塞感は去年よりも強い気がします。去年は「塊魂」という狂った*1ゲームが、何を血迷ったか*2大々的に宣伝されていたのに対し、今年の場合は同じように狂っていそうな「きみしね」もちょびっと宣伝されているだけで、新ハードが出ることを考えても閉塞という言葉以外にありません。

一昨日に安村研の児玉さん・渡邊さん&id:AYSさんと話した際に、記憶に残った言葉として、「ゲームを見すぎて可能性を凋めている」というのがあったけれども、まさにそれかな、と思う次第*3

CEDECプレミアムにも参加したのですが(これが目的)、題目にゲームデザインと付けた割には、パネルディスカッションも何故かインタラクティブストーリーテリングに終始して、「うん?」と思うこともしばしば。唯一「ゲームデザイン」での収穫はHalf Life2での話しかなと。

HL2ゲームデザインはゲーム内の世界を悉く物理演算しシミュレートした上で、Gravity Gunという重力の影響を無くす銃を使ってHL2内のオブジェクトに作用を与える、という点から出ているらしく、「重力」を使ったゲームデザインというなかなか面白い発想。リアルな世界とか、物理演算、エンジン、フェイシャルモーションなどなど色々と売りを語っていたけれど、結局はおまけですね。

そういった点は感心したけれど、結局FPSというところに着地してしまったのがHL2の限界でもあるかなと、説明を聞いているうちに限界を感じてしまった次第。折角いい発想をしているのだから、それをそのまま突き進めれば良かったのにとも思ったり。デモを見ているうちに塊魂のようなものを発想したりもしました。

バイオ4に関しては、ゲームデザインとはちょっと、いやかなりかけ離れた話で、題目からすると全然得るところのない話だったけれど、HL2と比較が出来てそれはそれで面白かったと思います。過去のシリーズ作品に比べるとバイオ4は少々アクション寄りにシフトしているのですが、まあ、カプコンらしいという感じです。操作性は明らかにバイオ4の勝ちで*4日米の特徴の違いが見られて面白い点でした。

それにしてもHL2は既にローカライズが済んでいるんですね。いつ出るか出るか話題でしたが、近いうちに確実に出るようです。もっとも出たとしても私は購入しないでしょうけど。

*1:褒め言葉です。

*2:もちろん褒め言葉です。

*3:この時に児玉さんが話されていたことに関してはその後色々思うこともあり近いうちにまとめ様かなと思う次第。

*4:HL2もAIを操作に噛ましたりと決して悪そうではないのですが。