DiGRAが日本にやってくる、いい時代になったものだ

海外ではゲームに関する研究は早くから行われており、書籍や論文なども多く発行されています。また、MITなどの世界の各地の大学がゲームについての研究教育プログラムに取り組んでいます。特にゲーム研究に関する国際学会としてDiGRA(Digital Games Research Association)があり、世界各国の研究者が参加し、活発な研究、交流活動がなされています。ところが日本ではゲーム大国といわれながら、学術的な研究は国際的に大きく遅れを取っており、産業界と大学の連携なども不十分です。現在では日本はゲーム研究において国際的に立ち遅れ、孤立しています。我々は海外の研究者から多くの学ぶべきことがあるのに、学ぶことをせず、また海外へ発信すべき優れたゲーム文化があるのに、それを海外へ伝えることを怠っているの状況にあります。

私がこの分野の調査を始めた2002年の春頃の時点でDiGRAは既に立派に運営されていたが、一方で国内の知名度は絶望的に低く(現時点でもそうだが)、その差を痛感したものだった。それから4・5年で、日本国内でDiGRAが開催されるとは、実にいい時代になったものだ。5年遅く生まれるべきだったね、うん。