PSP vs. NDS ?
PSPの価格が発表されて以来、リファラに「PSP NDS 比較」という検索結果が沢山残っているようになった。まあ、欲しいと思っても、流石に2台も購入できないのでどちらかに絞るしかない、というのは理解できる。合計すれば4万ちかくなる訳であるし。で、それを調べている人たちが沢山いるようなので、個人的な意見を書いておこうかと思う。何かの判断材料になればこれ幸いである。
まず、前提として、「PSP vs. NDSはナンセンス」である。そりゃあ価格や発売時期などを見れば競っているようにも見えるし、「携帯型ゲーム機」という昔ながらの括りで見れば、ライバルに見えるのも仕方ない。だがしかし、それは表層をなぞっているに過ぎない。
そもそも、これら2台を単に「携帯型ゲーム機」と捉えること自体が時代遅れだ。GBAをライバル視して開発されたPSPならともかくNDSのいったいどこが「携帯型ゲーム機」なのだろう。持ち運べるから「携帯型ゲーム機」だというならば、GCも立派な「携帯型ゲーム機」だ。
要点を述べれば、これら2台は見ている市場がまったく違う。それは単に年齢層という枠ではない。PSPが見ているのはGBA市場である。そこを主体にしてさらに携帯音楽プレイヤー市場や携帯メディアプレイヤー市場、あるいは携帯電話市場も取り込もうという戦略である。PS2戦略を携帯型ゲーム機市場で起こそうとしている、とも言える。PS2がDVDプレイヤーとしての存在感がものすごくあったように、これまでの携帯型ゲーム機という括りでは捉えきれない、それがPSPである。
一方、NDSはまったく新しい市場を狙っている。詳しくは先日の記事を見てもらいたいが、そもそも任天堂はGBAで十分安泰な訳で、わざわざ自ら市場を揺らしにかかるとは考えにくいではないか。むしろ、携帯型ゲーム機というよりは、据え置き型からTVという制限を取り払った、と考えたほうが近い。いわば「"TVゲーム"の終焉」を狙ったもの、それがNDSとも言える。
したがって、これらを比較するのは「寿司とワインどっちがいい?」と聞くようなもので、似てはいるが比較対象には成り得ない。敢えて言うならば、どっちも凄い。どちらを選んだにせよ、お買い得だ。一体、どこの業界であんなPSPのような高性能で低価格なものがあったり、NDSのようなアイディアが詰まったものが同時に出てくるというのだろう?こんな贅沢な選択肢があるなんて、ゲーム好きはゲーム好きであることを幸せに思ったほうが良いだろう。余裕があるのならどっちも買ったほうが良いくらいだ。
比較するのはナンセンス。余裕があるならどっちも買い。でもどちらかに絞らなければいけない、ということもあるだろう。というわけで以下に判断材料を。
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- NDS
- これまでのゲームでは満足できない人向け。2画面・タッチパネル・ワイヤレスのコンボから何が生まれるか予想も付かない。
- 作者: 未定
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2004/12/02
- メディア: Video Game
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- 最後はやっぱりコンテンツ
- どんなコンテンツが出るのか注意すべし。欲しい!と思ったコンテンツがあるなら、それが出る方を選ぶべし。