蒔いた種が芽吹くときはいつの日だろう

ここ一年ははっきりいって地獄だった。自分の精神が病んでゆくのが手に取るように感じられた。先は見えず、ヒントも無く、掴みかけたきっかけは自らの病んだ精神がそれを遠のけた。負のスパイラルである。

そんな状況下でも決して「死にたい」だとか全てを放棄する気にならなかったのは奇跡に近い。おそらく、幻と知っていながら希望という種をあちこちに蒔いてきたからだと思う。

最近忙しい。蒔いた種の一つが少しずつ芽吹くそぶりを見せ始めたからだ。やっと、本当にやっと先が見えてきた。この種は「期待しない」で蒔いた種だっただけに、実に救われる。結局この種も芽吹かないかもしれないが、あと数ヶ月ぐらいは耐える土壌にはなってくれるのは間違いない。…この数ヶ月の先が見えることをどんなに望んでいたことか!。

20年後、笑って回想できるだろうか。「ははは、灰色の青春とはこの事だ!」と冗談で笑い飛ばせるだろうか。不安でも期待でもなく純粋に疑問に思う。